スルガ銀行不適切融資1兆円がヤバい理由を徹底解説!

スルガ銀行不適切融資1兆円

‘– 11/9(金) 最新情報を追記 –‘

こんにちは、スルガ銀行メインユーザーのちびくじら(@chibikujira_777)です。
スルガ銀行の不正融資が1兆円規模というニュースを聞いて、

・スルガ銀行の不正融資の原因はなに?
・不正融資の何が問題なの?
・不正融資の影響は何?

という読者の方に向けて、

▶スルガ銀行の不正融資が起きた問題点
▶スルガ銀行の不正融資問題による影響

▶スルガ銀行の不正融資の構造的な問題
▶今後日本経済で起こる出来事

について、管理人ちびくじらの見解を初心者の方にもわかりやすく説明をしていきます。

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*反響があったのでお伝えしておくと、こちらの記事は個人の意見としてまとめています。関係者の方々にとっては厳しい内容かもしれませんが、管理人はスルガ銀行をメインバンクとして、ANA支店とDバンク支店の口座をガチで利用していますし、今後も利用します。1日でも早く問題が収束して欲しいです。

スルガ銀行不適切融資1兆円がヤバい理由を徹底解説【結論】

まず結論から先に説明をすると、今回の不適切融資は審査の資料を改ざんをして貸してはいけない人にお金を貸してしまったという背景があります。この原因には、

  • スルガ銀行のノルマ至上主義
  • 日銀の超低金利(マイナス金利)
  • 地域経済の不況

が組み合わさった結果として今回の問題が発生しました。ある意味リーマンショックの引き金となった貸してはいけない人にお金を貸してしまっているという状況なわけです。

今後、日銀が救済策として金利を上げる可能性もありえるなと考えていますが、そのときは影響が大きいのであまり考えたくないですが金利上昇が日本経済崩壊の兆しになる可能性は高いと考えています。資産防衛のためにFX・仮想通貨を始めることを検討することをオススメします。

 

これから、今回の件についての状況・原因・影響を色んな角度から説明をしていきます。

スルガ銀行の不正融資の最新情報

‘–2018/11/9 追記–‘

2018年9月の中間決算で900億円の赤字

11/8のニュースで、投資用シェアハウス向けの貸し倒れ引当金へ大幅に充当するために中間決算で900億円の赤字と発表がありました。

スルガ銀行の自己資本比率については8%で、これは国内の銀行に求められる水準4%の2倍のため、倒産のリスクは低いと考えることができます。

スルガ銀行が岡野会長含む旧経営陣の提訴

また、岡野会長といった旧経営陣に対して不正融資を見逃したという理由でスルガ銀行が損害賠償請求の提訴をする予定です。これは善管注意義務違反として金融業界の中では珍しいケースです。

金融庁は一部業務停止命令を予定

‘–2018/10/5追記–‘

今回の事件を受けて、金融庁は10月5日に一部の業務停止命令(6ヶ月)の処分を下しました。業務停止命令の対象は、投資用不動産の新規融資について。業務停止期間は10月12日から2019年4月12日の6ヶ月間に渡ります。

今後、業務停止命令を解除するためには、今回の被害の全容把握・今後の経営体制の改善などの報告書提出と実行、そして報告書通りに実行されているかの監視が求められます。

融資残高の住宅ローンは不動産投資と判明、損失拡大へ

‘–2018/9/12追記–‘

スルガ銀行の融資残高3.2兆円の中に、リスクの低い「住宅ローン」とは別にリスクの高い「不動産投資」があると判明しました。その中でも、不動産投資の額は融資残高の2/3(1兆9027億円)にものぼり、今後不良債権化されるおそれがあります。

第三者委員会の調査報告書の公表

2018年9月7日にスルガ銀行の第三者委員会の 調査報告書(公表版)が出てきました。
以下のサイトで確認をすることができます。

*調査報告書(公表版)2018年9月7日 スルガ銀行株式会社 第三者委員会

 

第三者委員会の調査報告書に対するツイッターの反応

ツイッターでの反応について紹介をします。(管理人のツイートも含)

 

 

 

 

スルガ銀行の不正融資の状況

2018年8月26日に朝日新聞のニュースにより「かぼちゃの馬車」のシェアハウスを中心とした不適切融資の状況が明らかになってきました。オーナーの中には清水エスパルスに所属するJリーガーも含まれているそうです。

今回問題となっている事件の状況を順番に説明をすると、

  • ①不動産業者がオーナーの会社員に不動産投資を勧誘
  • ②オーナーの会社員が不動産業者に銀行への融資資料を提出
  • ③不動産業者がスルガ銀行に物価価格の水増し(偽の家賃を設定)★問題点1
  • ④スルガ銀行が不動産業者の資料を99%承認 ★問題点2
  • ⑤スルガ銀行がオーナーたち(会社員)に合計約2000億円を融資
  • ⑥オーナーたちが返済困難になり不良債権(焦げ付き)が400億円発生か?

ということになります。

本来、スルガ銀行が不動産業者が提出した資料をきちんと審査するべきだったのですが、それができなかったというわけですね。では、どうしてこういったことが起きたのか?これからその原因について管理人の見解を説明します。

参考記事(朝日新聞):シェアハウス融資、99%承認 スルガ銀、審査機能せず

 

スルガ銀行の不正融資の原因

まず、スルガ銀行の不正融資が起こった背景は次の3つ。

  • スルガ銀行のノルマ至上主義
  • 日銀の超低金利(マイナス金利)
  • 地域経済の不況

スルガ銀行のノルマ至上主義(パワハラ)

今の状況というのは、経済小説の「ハゲタカ」・「半沢直樹」に出てくるような事件が起こっているということを想像してみると理解も早いと思います。

 

 

今起こっていることは、リアル半沢直樹事件といっても過言ではないです。

今回起こった原因は、「毎月1億円の貸付ノルマ設定」がポイントでした。このノルマを達成できるかどうかで将来の出世(昇給)に響いてきますからね。半沢直樹を見ていると、それがいかに重要なのかが分かりますよね。

第三者委員会の報告では、営業ノルマに対して常日頃からパワハラが行われていました。

  • 「予算を達成できないのなら、ここの窓から飛び降りろ」と怒鳴りつける
  • ノルマを達成できない社員は上司から机をバンバン叩かれて脅されて、目の前で稟議書を破られて投げつけられる

という状況では、行員はノルマを達成しようと必死になりますよね。パワハラが横行して、窓際に追いやられたり、子会社に出向を命じられる羽目になってしまうから行員は命がけですよね。その結果、起こったのが不動産屋と結託をして不適切な融資をしてしまったということ。

また、どの不動産会社かはわかりませんが、テレビ東京で問題となったレオパレス21や大手の大東建託といった不動産会社と結託をして不動産融資をしていたのではないかと想像をしています。

ガチで違法ですが、仮にスルガ銀行の行員だったとすると、以下の条件でターゲティングをして営業案件を不動産会社に提供をしていた可能性もありますよね。(*見解なので分かりませんが)

  • 定年退職をした60代の人
  • 年金生活をしていてお金が余っている人
  • 銀行口座に1000万円以上の預金がある人
  • 過去に住宅ローンを利用して完済をした人
  • その中でも子供がいる⇒相続の話で営業をしやすくする

この営業案件を提供する見返りとして、住宅ローンの融資をスルガ銀行を経由して申込みをしてもらうという流れですよね。これは表に出ていないだけで、どこの銀行でもありそうな不正ですね。

 

日銀の超低金利(マイナス金利)

今、日銀の超低金利政策によって、日本の銀行が国債を購入しておけばお金が日銀からお金を貰えるという環境ではなくなってしまいました。「自分らの食い扶持は自分らで稼げよ!」ということになりました。

ちなみに、この超低金利政策でもインフレにはならなくなっています。金利が低くても借りる人がいないわけなんですよね。つまり需要がないわけですね。みんなは、

  • 色んなものが日本の中で行き渡っている
  • 将来的に不安がある
  • 不急のものの支出を抑えている

という環境の中で新しいビジネスをする人も少ないですし地域経済は不況に陥っていますよね。

 

地域経済の不況と一部のバブルについて

今の状況というのは、地域経済は地盤沈下に陥っています。田舎の地銀や信用金庫なんかがビジネスモデルとして終わっていると気づいている人は増えています。そして東京・大阪の都市部より田舎の衰退のスピードは凄まじく早いです。この原因は人口なので構造的に改善することができないんですよね。移民を入れる気もないですしね。

その結果、当然資金需要は基本的に凄まじく減少していて、行き場のない余剰資金は、

  • 今回問題になっているサブリースローン
  • 債券
  • 株式

に流れているわけで。だから地方経済が不況な一方で一部の業種で景気が良いわけです。管理人が前職でいたシステム会社の株価は右肩上がりのノリノリの状況ですし、スタートアップにも投資が集中していて、IT業界は潤っていますよね。この背景には、行き場のないお金がマシな投資先として集まっているからなんですよね。

 

スルガ銀行の不正融資問題による影響・今後起きること

では、今回のスルガ銀行の不正融資の問題による影響について考えると、次の点が考えられます。

  • スルガ銀行人事の動き
  • スルガ銀行の倒産リスクの上昇
  • 他の銀行の不正融資問題の一斉調査
  • 日本銀行の金利引き上げによるスルガ銀行救済の可能性

それぞれ説明をしていきます。

スルガ銀行人事の動き

*2018年8月29日追記

今回のシェアハウスの問題を受けて、岡野会長・米山社長・白井専務の経営陣が今回の責任をとって引責辞任をするという事態になり、経営陣の改革が進むとされています。

 

スルガ銀行倒産リスクの上昇と株価急落

まず、今回の件で将来的にスルガ銀行が倒産をするリスクが出てきました。8月に入ってからの株価は1ヶ月の間で約50%程下げています。8/24(金)の終値は564円でした。8/26(日)の今回の状況について詳細なニュースが出てきましたので8/27(月)には更に下げるかもしれませんね。

スルガ銀行-倒産-株価
*Yahooファイナンスより 8/23(木)の終値

今ではまだ完全に表面化していませんが、将来的に不正融資をしたアパートの債権回収に失敗というバブルの過ちを繰り返すかもしれません。そのときにスルガ銀行が倒産するリスクはありますよね。管理人はスルガ銀行をメインで使っているので正直勘弁して欲しいところなんですけど。

スルガ銀行は、

  • 一刻も早い従来型のビジネスモデルからの脱却
  • 他地銀との業務提携によるコスト削減
  • ホワイトナイトの登場による資本増強

が必要なのかもしれません。

ただ、管理人はスルガ銀行には思い入れがあって今後も利用をしますね。というのも、他の銀行よりもガチで便利なんですよね。

  • 国際キャッシュカードが作れる
  • 海外旅行保険付きのデビッドカードが作れる

とサービスがガチで充実しているんですよね。あとは、預金残高1,000万円まで保証するペイオフ制度もありますしね。

個人的な話ですが、戦国時代のずっと前から先祖が駿河に住んでいたので、スルガ銀行のサービスを使うときに「がんばろう!」って思えるんですよね。ここから巻き返して欲しいです。

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*参考:管理人が利用しているスルガ銀行 ANA支店のデビッドカード(*超便利です)

スルガ銀行ANA支店のカード

 

他の銀行の不正融資問題の一斉調査

あとは、今回の問題の水平展開として他の銀行で不正融資をしていないか監査をする可能性があります。管理人は今回のケースは氷山の一角だと考えていますね。今回のサブリースローンはスルガ銀行に限った話ではなくて、スルガ銀行よりも更にひどい事案が今後でてくるのではないか?とも考えています。あくまでも推測ですが。

 

日本銀行の金利引き上げによるスルガ銀行救済の可能性

また、日銀がスルガ銀行を救済するために金利引き上げがあるかもしれませんが、そうしたときに、次の悪い出来事が連鎖が想定できます。

  • 企業や個人の金利負担増(変動金利)
  • 円高
  • 株安
  • 債権安

というわけで、金利をあげても銀行救済にならずに、結果とんでもないデフレを誘発する危険性を孕んでいます。今の状況は日銀は金利を上げることも下げることもできずにコントロールできない状況になっているわけですね。この原因は、ここ30年ぐらいの失政の結果なわけですね。

あとは、金利をあげるとフローは改善しますけど銀行はストックの業種なんですよね。銀行は長年の蓄積で預金を持ち、

  • 企業・個人への貸出からの収入
  • 国債を始めとする債権からの収入

がありますが、もし金利が上昇すると現在の運用分は含み損をもちます。仮にもし、国債の金利が1%上昇すると、5〜10%程度の国債の評価損がでます。

ここは、どういうことかというと、

例えば、以下の条件のとき機関投資家は利上げ前の国債をいくらで買うでしょうか?

  • 金利1%上昇する
  • 国債金利0.01%の国債を1億円保有(償還は10年後)
  • 新発債1.01%

新国債を1億円で買ったら、

  • 年101万円の利息があります。
  • 10年で1010万円になります。
  • 0.01%の国債なら10万円、これは金利が1000万円も違います。

0.01%の国債を1億円で買う人はいないですよね。その価値は9000万円ぐらいの値段になりますし、将来的に金利がもっと上がると市場参加者が思うと8000万円とか、5000万円になる可能性もあります。

相場は、市場参加者の思惑で値段が動きますが銀行の運用先次第で、

  • ラッキーな銀行
  • アンラッキーな銀行

が出てきますが、とはいってもこれは一時的な現象に過ぎないです。根本的にお金が回っていないことが問題ですし、今後もお金が回る可能性がないのが問題なわけですね。もう構造的な問題ですよね。日本経済は少子高齢社会で縮小均衡しているという状況です。将来に不安があるという状況でお金は使わないですよね。今後はより一層人口が減少していきますしね。

ちなみに、今は企業の投資が増えていて景気が良いと思っている人もいるかもしれませんが、企業は人口減少に伴う環境変化に対応するために設備投資をしています。需要拡大にともなう設備投資と意味が全く違うわけです。海外に活路を見出して動いている企業も多いです。

ただ、早く政治家の人たちは有効な対策を示さないとダメですし、国民はもう無理だとわかっているというジリ貧な状況なわけなんですよね。

 

スルガ銀行不適切融資1兆円がヤバい理由(まとめ)

日本経済の構造が厳しいという話

以上、スルガ銀行の不適切融資についてまとめてきましたが、今回のニュースを聞いて、”スルガ銀行がヤバい”というよりも、”日本経済の構造(先行き)がヤバい“という表現の方が正しいですよね。

仮想通貨・FXで日本のインフレ・円安に備えたい

また将来、円が弱くなるリスクに備えて、

  • FXでの外貨を購入(ドルがオススメ)
  • 仮想通貨を購入

することで、将来のリスクに備えることをオススメしています。元モルガン銀行東京支店長(ジョージ・ソロス氏アドバイザー)の藤巻参議院議員の方も推奨しています。

 

管理人は、ストック資産は仮想通貨とFXで外貨を買いポジション中心に変えていますね。1つの参考にしてもらえればと思います。

 

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*また、次のページにFXでレバレッジ1倍と同じように外貨を購入する方法をまとめていますので参考にしてみてください!

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参考記事(日本経済新聞):スルガ銀、不適切融資1兆円書類改ざんなど 

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